眠るシーラカンスと水底のプログラマー

 

　今回必要なもの(Raspberry Pi 2以外)はこれで揃いました。

　(その前に、センサーだけが詰まったセットを買ったけどジャンパーワイヤーとかなくて、これ繋げなくね？　となった初心者は私です)

 

　もちろん、UWPを開発するためのWindows 10 for Desktop機が必要。

　Raspberry Pi 2にWindows 10 IoTをインストールする方法や、Visual StudioでUWPアプリを開発できるようにする方法は本記事では割愛します。手前味噌ですが、以下のページも参考にしてください。

 

(参考)CodeZine:Windows 10で始めるIoT入門

(参考)[UWP] 入門002:Visual Studio 2015のインストール

 

　

 

 

　配線(・・・という用語でいいのかな？)、Raspberry Pi 2とLEDを接続します。

　配線的にはRaspberry Pi 2→ブレッドボード→LEDというつなぎ方になる。

　ここで、色々と電子工作の知識が必要になるから丁寧に書いてみる。そんな説明不要という人は、そもそもこの記事は読む必要が無いはず。

 

　最初に完成形を見せると、以下の画像のようにRaspberry Piとブレッドボード、LEDを接続します。

 

 

　まずはブレッドボード。

　上記画像のような形で縦長の方向で見ると左右に青と赤の線がある。+と-の記号があり、これが電流のプラスとマイナスを表す(はず・・・)。

　青と赤の線には基本的に電流を流すためのバッテリー(今回はRaspberry Pi)を接続します。

 

　青赤の線に挟まれた部分に通電させる部品(今回の場合LED)をを配置します。最低限覚えておきたいのは、内部的に差込口は横に繋がっているため、同じ行に部品のプラスとマイナスを刺しても動作しないという点。

 

　続いてRaspberry Pi側。

　Raspberry Pi側のピンにもそれぞれ役割があります(ここで配線図なるものが登場します。図面を見ると頭が痛くなる私・・・)。

　今回は2本のピンにジャンパーワイヤーを接続しています。上画像の緑色の機材がRaspberry Piで、手前が3.3Vの電源(プラス側)、奥がGPIOといって汎用のオンオフ切り替え可能な入出力端子です。

 

　手前の電源から通電し、奥のGPIOを用いて電流をプログラム制御します。

 

　ブレッドボード、Raspberry Piの配線はそれぞれ以下の画像のようになります。

 

 

　画像の通り配線しても大丈夫ですが、言葉で説明すると、

　Raspberry Pi側の3.3V電源プラスとブレッドボードのプラスをジャンパーワイヤーでつなぎます。ブレッドボードのプラスは縦で繋がっているので刺す列はどこでも大丈夫なはずですが、今回は1番手間に指しました。

　ブレッドボード側のプラス(Raspberry Piからのジャンパーワイヤーを接続した列)から抵抗を任意の列につなぎます。

　昔習った電圧＝抵抗✕電流ってやつですね。抵抗が無いと「すごい電源が流れて大変なことになる(よくわかってない)」ので抵抗を挟みます。抵抗にも模様によって値の違い(単位はオーム)があるんですが、3.3V電流でLチカする場合はあんまり気にすることはないらしい(有識者談)です。

 

　抵抗の隣にLEDを指します。LEDの端子にもプラスマイナスがあって、線が長いほうがプラスです。画像でいう7と数字が書かれた方にプラス、8列にマイナスを指します。

 

　最後にRaspberry Pi側のGPIO5とブレッドボードの8列をつなぎます。

 

　あー、接続完了。

　ついにプログラミングの時間です。

 

 

 

　続いてUWPアプリケーションを作成します。

　ボタンを押して消灯、点灯を切り替えるコードは以下。

　シンプルなButtonのClickイベントハンドラーで処理します(XAML側は省略)。

　(動作に必要なコードのみ記載します。エラー処理などは各自で)

 

 

    public sealed partial class MainPage : Page
    {
        /**
         * GPIOピン
         */
        private GpioPin pin;

        private GpioPinValue currentValue = GpioPinValue.High;


        public MainPage()
        {
            this.InitializeComponent();

            var gpio = GpioController.GetDefault();

            if (gpio == null)
            {
                // nullの場合の処理
            }
            // GPIOの5番を取得
            pin = gpio.OpenPin(5);

            // GPIOピンの値をHighに設定(HighとLowの二種類あります。Highで消灯、Lowで点灯します)
            pin.Write(GpioPinValue.High);

            pin.SetDriveMode(GpioPinDriveMode.Output);
        }

        /**
         * ボタンクリックで点灯消灯を切り替える
         */
        private void button_Click(object sender, RoutedEventArgs e)
        {
            if (this.currentValue == GpioPinValue.Low)
            {
                pin.Write(GpioPinValue.High);
                this.currentValue = GpioPinValue.High;
            }
            else if (this.currentValue == GpioPinValue.High)
            {
                pin.Write(GpioPinValue.Low);
                this.currentValue = GpioPinValue.Low;
            }
        }
    }

　

　プログラムをRaspberry Piに配置します。

　ボタンを押すとLEDの点灯消灯を切り替えることができます。

 

(参考)[UWP] 入門004:Hello World(2) デバッグ

 

 

　以上、赤ペン入れお待ちしております。