EC-CUBE DAY 2021の感想

金曜日 , 5, 11月 2021 Leave a comment

 書いている今、イベントは現在進行中ですが、鉄は熱いうちに・・・ということで感想を書き連ねていこう。

 EC-CUBE DAYはEC-CUBEの大型イベントだが、新機能や新製品の発表というより、EC-CUBEを主導する株式会社EC-CUBEが目指す方向性や、顧客と開発者の声が聞ける大きなイベントというニュアンスで捉えている。

 スニークピーク的に今後の開発予定や実装予定の機能をチラ見せしてくれることはあるが、どちらかというと現在のEC-CUBEにフォーカスした情報が多かった。

 

 私の印象に残った話題は以下。

 

DX

 

 DXと書くと、今話題のキラキラワードに聞こえるかもしれないが、EC-CUBEは自由なカスタマイズが可能というのが大きな武器であり、DX的なテーマはずっと語られてきたし、顧客・開発者ともに意識してきたと思う。

 よりDXに重きを置けるようにEC-CUBEは環境を整えていきますという形で開発者のDXと店舗運用者・利用者のDX、2つのDXで2DXという言い方をされていました。

 気になる方はYouTubeで視聴可能になった金さんの基調講演を見るとよりわかりやすいと思います。

 先にも書いたが、EC-CUBEはカスタマイズしてなんぼ、顧客と開発者の関係が大事。だがそれが難しい「顧客は販売に詳しいがシステムには詳しくなく、開発はシステムに詳しいが販売については詳しくない」という関係性をどうやって繋ぎ合わせるかの繋ぎ目でトラブルが発生することが多い。

 

 イベントで主眼にしていたのは、以下に早く価値を届けることができるかという部分だと思うが、それ以外にも色々と難しい。

 

 システム開発に強みがある会社、デザインやSEOに優れた会社、企画・マーケティングが得意な会社、セキュリティ面で万全な会社・・・全てを備えたデベロッパーに依頼できれば最高だけど、そんな会社はなかなか無い・・・という部分のハブとしてコミュニティの強化を目指しているのかな。

 

セキュリティ

 

 セキュリティについての対策強化は近年見られるEC-CUBEの大きな注力ポイント。

 「広く使われる=狙われる」ということで、普及してきたEC-CUBEが話題になることもチョイチョイありましたが、素早いパッチ対応やチェックツールなど対策強化でEC-CUBEはより堅牢なフレームワークになりつつあります。

 セキュリティの問題は日進月歩、セキュリティホールが0という平和な世界は無いのですが、EC-CUBEは十分なリソースをかけて、素早い対応ができていると感じました。まぁ、色々ありましたしね。

 

 とはいえ、EC-CUBE側が素早いパッチ提供を行っても、自身のサイトに適用しなければ意味がないので、自由なカスタマイズ性と自由に対する責任は運用する側が意識しなければならないポイントですね。

 なかなか難しい面があるのは承知のうえで、セキュリティパッチの適用はEC-CUBEの管理ページ上からボタン1つで出来たら良いなぁ。

 

コミュニティ+開かれた窓口

 

 日本語で質問できる活発なコミュニティは昔から強みの1つでしたが、今回のイベントでは盛んに本体への参画をはじめ、セキュリティ認定などのアクションを求める声がありました。

 意欲さえあれば、コアな部分に参加できるというのは、非常にチャンスだと思う。

 

 この辺は、窓口がどことかちゃんと聞いていなかったので、後から情報が出ると信じて、出たらまとめます。

 

4系と2系

 

 2系どうなるの? という問題に関しても、co.jpなどでも積極的にサポートしてくれるようなのでうまく選び分けできそう。

 個人的な感想ですが、システム的なハードルが低く軽量な2系は大規模改修や継続的な機能追加には向かないがシステムに詳しくない方でも利用でき、4系はWebフレームワークを骨子とし、CD/CIなど最新の開発フローに適したシステムに強い開発者向けのフレームワークだと思っています。

 どちらにも魅力があったので、今回のco.jpの2系も4系もサポートという部分などは嬉しい情報。

 

co.jp

 

 クラウド版EC-CUBEなco.jp。

 

 これから発展予定という感じで、エンジニア視点で見ると、一番わくわくしました。

 裏返せば、発展=現状足りない部分もあるということなんですが、力の入れようは伝わってきました。

 

 co.jpは公開当初に申し込んで申し込み過多で使用できず、そのまま触らずに来たので、そろそろちゃんと理解しておかないとなぁ。

 

信頼関係

 

 今回、EC-CUBEで作られたサイトを運用するオーナーさんと開発パートナーによるセッションが複数ありました。

 どれも色々な形で信頼関係を築いていることが感じられるセッションでした。

 信頼関係って難しいですよね。

 同じ会話でも信頼関係の有無で影響が異なることも多く、その辺も視聴する方のためになるセッションだったのかなぁと思います。

 

 こういう事例系は実際の実際に役立つテクニックなどが散りばめられており、ECサイト構築ツールであるEC-CUBEならではの面白いプログラムでした。

 

お昼休みのセッション!!

 

 お昼休みということで、座談会的なテーマが多かったようですが、これが聞きたかったw でもお昼を食べずに聞くほど食の欲求に強い人間ではなく、ちょっとだけしか聞けませんでした。

 非常に面白かったので、お昼休み後に軽くやってほしかった。

 

 追伸:参加者はあとからアーカイブを見ることができるらしい。やったね。

 

エヴァンジェリスト?

 

 はい、今年ほとんど活動できていません・・・ごめんなさい。

 EC-CUBE系YouTuber(正確にはUdemyですが)なんて計画も立てていたのですが、動画作るの本当に大変&収益化困難で「どうしたもんかなぁ」と手が止まっていました。

 

 とりあえず、EC-CUBEの今を伝えるぐらいの軽い気持ちで、止まっていたブログ再開も含めてツラツラ活動しよう。